創立50周年記念誌の刊行にあたって
 
                                      千葉県公立高等学校事務職員会
                                           会長 渡邊 和男
 
 このたび、千葉県公立高等学校事務職員会創立50周年を記念し、新たに記念誌を発刊することにな
りました。
 本会は、昭和22年に結成され幾多の変遷を経て、本年で50年を迎えました。本会の目的である「親
睦と研修」を基盤とし、昭和48年11月28日に、創立25周年式典を木更津市民会館に於いて挙行し、併
せて記念誌を発行しました。又、昭和53年には30周年記念研究大会を11月28日千葉市青少年会館で行
い、その大会要項の中に昭和48年より昭和53年の5年間の本会の歩みを掲載いたしました。さらに、昭
和59年には事務職員会35年誌を発行し、教育行政の研究団体として名実ともに進展してまいりました。
本会の進展と、今日までの学校管理運営事務が円滑に遂行されましたのは、千葉県教育委員会並びに
千葉県高等学校長協会を始めとする関係各位のご指導ご助力と、諸先輩・会員の皆様の努力協力の賜
によるものと深く感謝を申し上げます。
 今回この記念誌刊行は、事務職員会発足以来50年のあゆみを、その時代時代の過去を顧みて足跡を
たどることは非常に意義のあることと思います。
 さて、今、私たちを取り巻く教育環境は、激しく揺れ動く社会状況を反映して、毎日のように施策
が変わり、規範が変わる状況にあります。電算化、映像化、情報化に対応して行くためには、私たち
自身が時代を受け入れる柔軟さと向上心を持たなければなりません。
現在、「教育改革」を始めとするさまざまな「改革」が必要とされており、この「改革」は、我々事
務職員も当然その一翼をになわなければなりません。学校は大きく変わろうとしています。私たちも
無関心で良いわけはありません。
 この改革が実を結ぶには、もちろん各学校の教職員が一体となり、創意工夫を生かした取り組みを
進めていくことが不可欠であります。こうした状況下にあって、学校で日々教育行政における諸問題
に取り組んでいる事務職員への期待も大さくなってくると思います。今こそ、閉鎖性や慣習主義から
脱し、広い視野から新たな課題に取り組んでいかなければなりません。事務職員一人ひとりの処理能
力を高める「知恵」を発揮し、益々親睦を深め研修活動を盛り上げ、素晴らしい成果を残す努力を重
ねなければなりません。是非、「知恵」と「努力」の輪が広がり、強力なものになることを期待して
おります。
 このようなことからも、本会の果たす役割・機能を十分に活用し、この記念誌刊行が新たな本会の
出発点となり、益々発展していくよう会員の皆様のご協力を切にお願い申し上げます。
 創立50年の節目に当たり、事務職員の資質の向上と敏速な対応、先を見越した先導的思考・判断力
により、明日からの歩みをより確かなものにしていきたいものです。
 最後になりましたが、50周年記念誌の刊行にあたり貴重なご寄稿をいただいた関係の方々に衷心よ
り厚くお札を申し上げ、発刊にあたっての挨拶といたします。