●研究活動
支部活動


               事務職員会に関わって


                          松戸支部
                            松戸養護学校  
雨 宮 三 良


 学校事務に携わって3年の年月を経とうとしている。とりわけ今年は、支部長の役を担うことにな
り、事務職員会創立50周年と重なった。そこに今回の原稿依頼である。正直戸惑いを覚えた。とい
うのも、事務職員会や支部活動の歩んだ歴史、先輩諸氏の苦労も知らない私が、たまたま支部長の職
にあった故に、記念誌になにかを著すなどということが許されるものか甚だ疑問を抱いた。が、これ
も何かの縁として、思うところを縷々記してみたい。
 まず、研究発表の有り様が現状のままで良いのだろうかという素朴な疑問を私はもっている。3年
連続して発表会に出席する機会を得ての感想である。高度な内容が見られ参考となるだけでなく、発
表者の真摯な態度に感嘆する、その一方で、いつも何かしらの戸惑いを覚える。
 やるべきテーマはほぼ出尽くしてしまっているのではないか。みんな無理をしていないかなあと感
ずるのである。発表を聞く度に、研究材料を一生懸命探し求め、与えられた期間のなかでこなした発
表者たちの、ほっとした安堵感を感じても、溌刺とした感は少ない。
 素直にたいへんだったろうなあと思う。
 いくら社会変動が急激になったとはいえ、そうそう新たな課題があるわけではない。
 2年に一度という桎梏に捉われない柔軟性や、人事の面で、研究のっ継続や深化が困難を伴うとし
ても、他支部の発表を参考に引き継いでみたり、あるいは過去の発表を取り上げその研究を実践する
なかで研究をさらに深めていくことなどあっていいのではなかろうか。
 新たな研究テーマに拘泥する必要はないのではないか。研究は、発表が目的ではないはずなのだか
ら、その後どのように活かされ、工夫されていったのか(いくのか)。私には今一つ見えてこない。
 試みに、若き事務職員たちを募りプロジェクトチームを設け、研究発表の在り方を諮ってみたらい
かがだろう。容喙をいれない自由な論議を保障してみたら、面白い提案がなされるかもしれない。
 もうひとつは、年間に何回か各学校の担当者が集まり、自由に情報交換できる機会を設けてみたい
ことである。これは支部長をやってみて、あるいは事務長を経験してみて思った。
 とかく学校社会は狭い。しかも事務職員は先生の数に比してまったくの少数派だ。
 同僚といっても、かなり視点は異なるだろう。場合によっては衝突することさえある。
 視野狭窄に陥るのを防ぐためにも、また仕事上の問選を一人抱え込むようなことのないよう、精神
衛生上の面からも、活発な意見交換を気軽にやれる場がほしい気がする。
 これは事務長たちの理解さえあれば可能だろう。私自身、事務職員会の仕事に関わったことで、初
めて他校の事務の方々と触れ合うことができ、親しさを感じた。
 年間3、4回開催すれば事務室の大方参加できるのではないか。ぜひ試みてみたい。
 会員の親睦という点では、当支部で実施したレクリエーション大会は、一咋年は「グランドゴルフ」
今年度は「ダーツ」と他支部とかなり異なるものだが、私は大成功であったと思う。まさに親睦とい
う名に相応しいものだった。
 以上、思うに任せたもので、およそ記念誌にそぐわないものであったならば、許されたい。
 おわりに、今後も事務職員会が、その目的を名実ともに遂げられ、発展するよう心より願い筆をお
く。