創立50周年に想う
                               第18代会長 石川 浩
 千葉県公立高等学校事務職員会が昭和22年混乱の中で誕生し、奇しくも20世紀末にめでたく50周
年を迎えられましたことは、誠におめでとうございます。
 幾多の困難をのり越え、多くの諸先輩方のご努力、関係各位のさまざまなご苦労があったものと
偲ばれ感謝の意を表せずにはおられません。
 昭和38年印旛高校就任以来、平成9年退職までの34年間会員として、又その間微力ながら役員とし
て15年過ごさせていただきました。
 顧みますと昭和43年頃は、学校総数71校位だと記憶になりますが、県内の情勢も急激に進展し、
翌44年頃から新設校の開校も続き、特に55年には一期に12校が開校するなど現在ではとても想像の
出来ない時代もありました。数校の新設は昭和末期まで続いたように思います。
 平成3年私が会長をお引き受けした頃は、ほぼ安定期となり学校総数180校、会員数も920名弱と大
変大きな組織となっておりました。県では、「さわやかハートちば5ヶ年計画」がスタートし、私た
ち会員にとっても、一例をあげれば学科改編に伴い施設設備の整備と言うようにめまぐるしい変化の
時でもありました。このような中でも会員が一致団結し「研修と親睦」の目的遂行に努力していた事
は今更言うまでもありません。
 特に平成2年関東事務職員会で次期(平成6年)の全国研究大会が関東ブロックで開かれる事になり、
これまで未実施県である千葉県が選定対象にあがり、結果開催県となってしまいました。
 近年、千葉市の幕張新都心には大きなイベント開催可能な会場も完成し、又宿泊施設も伴っていた
事から、前卯月会長が了解してくださったものでした。その後幸か不幸か未熟な私が代表となってし
まい県での第1回目の全国研究大会開催と言う重い荷物を背負う事になったのであります。
 早速、平成4年1月から準備委員会を発足し、常任幹事を中心に種々検討会を続けてまいりました。
大会会場は予算等の関係から千葉市ポートアリーナをメインとしました。
 各地から4600余名の会員の方々が参加して下さり、5分科会に分かれ研究テーマ毎に発表を交え盛会
であったよろこびは忘れられません。大会最終日の特別講演には、千葉高校出身で女優の市原悦子氏
をお招きし人生の道標となるべくすばらしいお話もいただき、又基調講演では、玉川大学教授斉藤宏
先生の時代感覚を見据えた学校運営等の話も聞く.ことが出来大きな成果を得ました。
 この会の歴史においても輝かしい意義ある一頁を飾ってくれたものと確信しております。県教育委
員会、そして千葉市の多大なご協力があり、又関係各位のご尽力の賜物であると今でも感謝の気括ち
でいっぱいです。
 現在、健康にも恵まれ第二の人生を私立高校で過ごしておりますが、職員の異動と言うのは全くな
く、永久の仕事場として働き続けている方々ばかりです。ともすれば仕事はマンネリ化になり、向上
心は欠如し、白己中心的に陥りやすくなる感じもいたします。
 でもその一方では、仕事に精通し判断や処理が敏速に進むと言う利点もあります。
 何れにしても、各々受け止め方には相違がありますが、私は、.異動のある職場で一喜一憂しながら
互いに交流を深め働いて来られた喜びを今更ながらよかったと懐かしく思い出されます。

 既に学校運営には、激動のきざしが見えて来ております。会員の皆様方各々知恵を出しあい、努力
をおしまず、本会が益々発展されますよう祈念しお祝いの言葉といたします。