式    辞
 
                         千葉県公立高等学校事務長会
                               会長 小坂 孝次
 
 秋の冷気に、心引き締まる、今日の佳き日、千葉県教育委員会、企画管理部長・清水新次様をはじ
め、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、また、両会にご尽力いただきました先輩事務長様のご列席
を得、ここに千葉県公立高等学校事務長会創立30周年・事務職員会創立50周年合同式典を挙行で
きますことは、会員一同この上もない喜びとするところであります。両会を代表いたしまして一言ご
挨拶申し上げさせていただきます。
 公立高等学校事務長会は、昭和44年10月「県立学校事務長連絡協議会」として発足いたしまし
た。
草創期の事務長様方は、事務職員を含めた事務長等の社会的地位の向上を目指し、日夜努力なされ、
中堅事務職員の副主査、事務次長への昇進、事務長に管理職手当の支給、更に事務主幹への昇進制度
も設けられ、そして、近年では県教育委員会、高等学校長協会のご理解により「事務長の専決」事項
が付与されました。これも一重に先輩事務長様のご努力と関係機関のご理解によるものであり、心か
ら敬意を表す次第でございます。
 昭和54年6月に「千葉県公立学校事務長会」と改称し、「事務長各自の資質の向上を図りながら、
学校の管理・運営に寄与できる望ましい事務長を目指して」を目標に研究と修養を続けてきました。
この目標は現在の事務長会にも引きつがれ活動を続けております。現在の事務長会の会員は182名
になっております。
 この間、事務長会の委員会活動も活発に行われ、最近では、「事務長の執務マニュアル」「災害時
の対応マニュアル」等のマニュアル作成や「授業料納入事務について」「団体費の適正な執行につい
て」等の財務の手引きの作成、研修委員会では平成4年から「事務長会報」を発行し、現在も引き続
き発行しております。また、「事務長全体研修会」「盲・聾・養護学校事務長研修会」等の研修も充
実し着実に実績をあげています。
 一方、会員の親睦と研修を主な柱としております事務職員会は昭和22年9月「千葉県立中等学校
事務職員会」として結成されました。以後半世紀に及ぶ歴史を刻んでおり、現在の会員数は857名
となっております。
 昭和41年9月に第1回千葉県研究大会が開催され、年々発表内容も充実し、本年で第34回目の
千葉県研究大会が開催されました。
 この間の昭和51年7月全国事務職員研究大会で研究発表したのを始めとして本年度の全国大会ま
で数十編の発表がされ、本県の事務研究に対するレベルの高さを全国に知らしめたところであります。
 また、研修と親睦を目的とした関東合同学校視察並びに球技大会は、平成10年度から「関東公立
高等学校事務職員研究協議会」として組織を改め、事務職員の更なる研修の向上を計っているところ
であります。
 しかしながら、これからの学校事務は多くの課題を抱えていると思います。中央教育審議会が「地
方教育行政の在り方」で答申した、学校事務・業務の効率化の提言や千葉県における「新行政改革大
綱」の推進、県税収の低迷に伴う財源不足から学校予算の効率的な執行の完全実施など、21世紀を
目前にした学校環境には必ずしも明るい材料ばかりではありません、我々事務長、事務職員一丸とな
って問題解決に当たりより良い学校の管理・運営に寄与できるよう努めて参りたいと思います。

 今後とも、各方面の方々に絶大なるご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、両会が本日を
期に、実りある歩みを続けることを心から祈念申し上げまして式辞といたします。